ドレッサの用途は主に以下のようなものがあります
目直し(Dressing) ・ 形直し(Truing) ・ 成形(Forming)
研削砥石の目つぶれ、または目づまりを起こした砥粒を除去し、新しく鋭いと粒切れ刃を作り出すと同時に砥石の気孔に詰まった切りくずを除き、新しい切りくず空げきを作る作業をいいます。
研削砥石の作業面を砥石軸方向に対して同心に成形する作業をいいます。
アンギュラー用砥石、ネジ研削用砥石、歯車研削用砥石などを必要とする形状に成形する作業をいいます。
ドレッサ使用上のポイント
ダイヤモンド先端が摩耗してきたら回転させて使う。ホルダーはなるべく剛性のあるものを使う。
横から無理に切り込むようなことはせず、徐々に切り込む。
先端が摩耗してきたらなるべく早く修理に出す。最大接触面積(幅)は1㎜程度です。
ダイヤモンドの耐摩耗方向
ダイヤモンドは上記のように結晶方向等により耐摩耗方向が異なります。
耐摩耗方向に沿ったドレスを行うとドレッサー自体の寿命も延び、切れの良いドレッシングが得られます。
また、内面研削など精度の厳しさが問われる作業には8面体ダイヤを使用すると良いドレスができます。
逆に大型円筒研削、センターレス研削などには12面体ダイヤの用にブロッキーな形状のダイヤモンドを使用するときれいな仕上げができます。
ドレッサの取り付け方向
ダイヤの対摩耗方向を考慮し左記のように角度をつけセッティングするのが基本です
主に単石ドレッサ角錐研磨等
Octahedron Syape
オクトス(8面体)
ポイントが3~6ヶあります
エッジが非常にしっかりしていて硬度も高いです。
内面研削用の単石ドレッサに使用するときれいなドレスができます。
主にフォーミングドレッサ
Triangulay Maccles
マックル
ポイント3ヶ所
おむすび型の形状をしています。
結晶方向が複雑でフォーミングに使用すると、従来型のフォーミングより2倍~3倍の形状寿命が得られます。
主にブレードドレッサ
Needle Shaped
ニード
1/80カラット程度の極小な原石ですが米粒型の形状をしており複数に配列するブレードドレッサに使用します。